2017年 07月 24日
変わりゆく景色 |
自分は、なんにも変わっていないのに
どんどん回りだけが変わっていく
私と、よしだけがあの日のままで
時間だけが、ただ過ぎているだけ
なんにも変わっていない
……
あの頃
よしが私を送ってくれる途中
必ず通った場所
私の家に行くには必ず通らないといけない道
そこには、ホルモン屋さんがあった
そのホルモン屋さんを曲がるとすぐに家になる
そのホルモン屋さん
私は、何度か行った事があり、美味しくていつも賑わっていた
毎回通るから、よしも気になっていたらしく
「今度行こうね!」そう言っていたお店だった
そのお店がつぶれてしまった・・・
行った事は、なかったけれど
一緒に行きたかった店
いつも2人並んで見ていたお店
いつもの私達が見る風景、景色だった
ある意味、思い出の場所でした
なくなってしまい悲しかったけれど
そこに新しい飲食店が入ったのも悲しみを増した
近所では珍しく、ちんどん屋まで出て
お客さんも沢山で凄い賑わいでオープンしていた
沢山の人が並んで楽しそうに待っている横を、ひとり切ない気持ちで通った
よし
なくなっちゃったね
変わっちゃったね
ひとり、つぶやいた
だけど、そこだけじゃなかった
いつも、よしが迎えに来てくれる時に待っていた場所
近所のコンビニの前だった
まだうちがそこに引っ越す前
荷物もそこに運び入れる前に
新しい家具を、よしに付き合ってもらいニトリやIKEAで買った。
その家具を、まだ何もない私の部屋で、よしと一緒に組み立てた
長い時間、殆どよし1人で組み立ててくれた
その合間に、ふたりでコンビニに行き、軽食や飲み物を買ったりした
幸せな思い出
その思い出のコンビニ
待ち合わせした後に、一緒に買い物をした事もあった
いつも・・・必ずあったコンビニだった
「いつもの場所」が、私達には、そのコンビニの前だった
そして
よしの・・・遺影の写真をスマホからプリントアウトしたのも、そのコンビニでした
そのコンビニも、つぶれてしまった・・・
新しく違うコンビニになるそうです
時間というものは残酷で
変わるのは当たり前の事なのかもしれません
だけど短期間で一気に2つの思い出の場所がなくなり
ちょっと堪えました
仕方ないのは、わかってるんですけど、ね。
よしと私が、当たり前のように見ていた景色
よしが知っている景色
それが、どんどんどんどん消えてなくなってゆく
まるで私達の思い出がなくなってゆくみたいで
悲しくなってしまう
思い出は決して、なくなる事は、ない。そう、わかっているけれど・・・
切ないですね、とても。
生きている限り
きっと、回りはどんどん変わってゆくんですよね
この悲しみ、切なさと付き合っていくしかないのでしょうね・・・
もう増える事のない思い出
そんな思い出の場所が、少しでも消えずに残っていてほしい・・・そう願わずにいられません
by yoshi721chii
| 2017-07-24 23:06
| 彼との思い出