2015年 10月 05日
からだの不調・・・危険信号? |
9月18日
彼が旅立ち8日目
私が【普通】じゃいられなくなり8日目
殆ど眠らず、食べず、飲まずが8日目になっていた
この日あたりから、明らかにカラダがおかしくなった
その前から・・・あの日から3日目ぐらいから、カラダのあちこちが、とにかく重く感じ手足を動かすのは勿論、口を開けるのも、瞼を閉じたり開けたりするのも重さを感じた。
そして時折足元から吸い込まれるような引っ張られるような感覚には襲われていた
それが、この日あたりから
それにプラスして身体中がとにかく痛かった
特に背中。背中全体が重さを感じ、とにかく酷い痛みだった
そして背中を圧迫されてるような息苦しさ
ガンガンズキズキ背中全体が痛んだ
立っていられない程で、痛みに耐えられず、しゃがみ前屈みになると痛みは少し和らいだ
息苦しさから呼吸は大きくゆっくりになる
明かにおかしい自分のカラダ
このまま続けてれば、いけるかもしれない
これで楽になれる。と。
でも、まだ後少し
23日までは、生きていないといけなかった
彼の最後の仕事を見届ける為に。
23日に行われるイベントに行く事になっていた
だから、その日までは何とか耐えないと、と。
本当に尋常な痛みでは、なかった
立ち上がる事さえ痛みで厳しかった
脱水症状からか睡眠不足からか
カラダからの危険信号だったのかもしれない
食べ飲みせず、眠らないと人間のカラダは、こんな風になるんだ・・・そう思った。
まだ18日、23日迄まだ5日もある
23日のイベントには、ちゃんとして行きたかった
彼の彼女として恥ずかしくないように
しっかりと行き、しっかりと彼の最後の仕事を見たかった
今の状態じゃ無理だ
こんな立つ事さえままならないのに
18日の朝、洗面所で痛みからしゃがみ込み、そのまま動かないカラダで頭で思った。
このままじゃダメだ。と。
時間をかけて起き上がり、部屋に戻った
カラダが鉛のように重かった
彼のコーナー、彼の写真の前に彼が好きでいつも飲んでいた飲み物・・・天然水のオレンジ味の水のペットボトルを置いておいた。
それを彼と半分づつして、ゆっくり時間をかけて飲んだ。
口から喉を通り胃を通過してお腹に入る、そんな感覚を感じた
不思議な感覚だった
ペットボトルの半分を飲みきった
暫くすると、ほんの少しだけカラダが軽くなったような
重さから、ほんの少し解放された
そして背中の痛みも少しだけ和らいだ
コンビニへ行き、彼の好きそうな具のおにぎりを1つ買った
そして、彼がいつも飲んでいたお茶も。
部屋に戻り、おにぎりを彼と半分づつゆっくり食べてお茶も半分づつ飲んだ。
時間が経つごとに、背中の痛みは和らいだ
不思議なぐらい和らいだ
勿論完全に治ったわけじゃなく痛みも完全には消えず、カラダの重さや身体中の倦怠感は消えなかった
それでも背中の激痛は消え、まともに立ち、歩き動くことも出来た。
それで充分だった。
私は、この日から朝だけ彼と、彼が好きなおにぎりかパンを半分づつ食べて、飲み物も半分づつ飲んだ。
そして夜は彼の好きなビール金麦を半分づつ飲んだ。
ただ、水分だけはとろうと、彼の好きな飲み物を時折飲んだ。
それで充分だった。
痛みもだいぶ和らぎ、ちゃんと動く事が出来ていた。
大事な日、23日迄それを続けた。
ただ、眠る事だけは怖かった
寝て起きたときの絶望的な気持ち
再び彼を失ったような喪失感が耐えられなかった
だから怖くて眠らなかった
でも。それも限界があるのだろう
意識を失うような
意識が遠のくような
ストンと落ちるような
そんな感覚に襲われて
気づいたら寝ていてハッと気付き
何が何だかわからない状態で目覚め
夢か!と安堵感と、その後の絶望感の両方に襲われた
そんな日々の中
家の事、父の事、病院と家の1日数回の往復、そして母の看護をこなしていた
23日の為に、その日だけの為に
何とか耐え、踏ん張り生きていた
そして20日
この日は、職場で人がどうしても手配出来ず
出勤になった
妹に、この日は母をお願いした
母には妹もついてるし
何かあれば病院だから、と、安心していた
なので心配や不安は余り感じなかった
そして、その日は職場も落ち着き忙しくなかった
そうなるとダメだった
考えないようにしても次々と彼の事が頭に浮かんだ
そしてあの日の・・・
警察での彼との対面のシーンがフラッシュバックした
心臓が大きくバクバクした
呼吸が上手く出来なくなる
制服の下にコッソリつけていた彼の形見のネックレスを服の上から強く強く握りしめ目を瞑り大きく深呼吸をした
私の職場は某百貨店
周りには沢山のお客様がいる
仕事に来ている以上、お客様を第一に考えないといけない
自分を偽り普通でいるよう演じないといけなかった
彼の形見のネックレス
私と彼のペアリングが入ったネックレスを服の上から握りしめ「大丈夫。大丈夫」そう自分に言い聞かせた。
そして何とか耐えた
それでも突然大きな波に飲まれるように悲しみに襲われた時は、わからないようにコッソリ涙を拭った
沢山の人が出入りしている
幸せそうに笑い合うカップルやご夫婦
その存在も本当にキツかった
そして休憩になれば、彼との幸せが溢れてる休憩室には行けずトイレで過ごした
トイレで沢山沢山彼を想い泣いた
あの頃みたいに彼に「休憩だよ~」とLINEしたかった
そうすると決まって彼から電話が来た
お昼も休憩も、毎回毎回毎日そうしていた
それが当たり前で、幸せな時間だった
そんな幸せな時間を過ごした休憩室が怖かった
思い出がありすぎて
行ってしまったら耐えられなくなりそうで
トイレで過ごすしかなかった
仕事中も休憩中もキツくてどうしようもなかった
この日
やっぱりもう無理だ。
そう改めて思った。
もう【普通】では、いられない。と。
でも、もう1日
どうしても出勤しないといけなかった
24日
彼の最後のイベントの次の日だった。
私は決めた
その日を最後にしよう
ここ(職場)に来る最後の日にしようと。
もう私には全てが限界だった
by yoshi721chii
| 2015-10-05 20:12
| 後悔の日を過ぎて