2016年 04月 26日
『ひとりにしてほしい』そう言っていた彼 |
彼は付き合って暫くした頃から
1~2ヶ月に1度ぐらい
『ひとりにしてほしい』そう言っていた
最初は、わけがわからなかった
仕事中は連絡が来る
電話もする
普通なのに・・・
仕事は殆ど彼の方が先に終わる
帰る時に「帰るね」
帰った後に「帰ったよ」
それが、いつもの事なんですが
本当にたまに
「今日は、ひとりにしてほしい」そう連絡が来る
仕事中は普通なのに突然そんな風に連絡が来る
最初は、わけがわからず
何か言っちゃったかな?
怒らせたりしたかな?
具合悪いのかな?
なんだろ?どうしたんだろう?
そんな風に考えたり悩んだりもした
わけがわからず
「どうしたの?具合でも悪い?」とか
「なんか私、言っちゃったならゴメン」
なんて連絡をした
「ひとりにしてほしい」
それは「そっとしておいてほしい」
「連絡しないでほしい」
そんな意味なのに、私はわからず連絡をした
えっ?なんで?どうして?と・・・。
放っておいてほしいのに
しつこく連絡をする私にムッとするのだろう
理由は答えず
「ごめん。今日はひとりになりたい」と更に返事
そう言われたらもう連絡する事も出来ず
その日は、いつも悶々と過ごした
でも、次の日はいつも通り
なので「昨日はどうしたの?」なんて聞く事も何だか出来ず
聞いてまた、おかしくなるのも嫌で聞くに聞けなかった
そして時間が立ち忘れ、暫くしてまた
突然「ひとりにしてほしい」と言われる
でも、そんな事が数回続いてくると何となくわかってきた
仕事で疲れがピークだったり
何か落ち込んだり考えていたり
落ちてしまっている時
そんな時に、彼はひとりになりたがった
だけど、そんな時でも
他の女に連絡をしてた事がわかった事もあった
その時は怒りと悲しみ虚しさで溢れた
疲れてるんだ、落ちているんだ
そんな風に心配してるのに
何なの!!!
私は嫌でも他の女ならいいんか!
ひとりになりたいのが、そんな理由なの!?
なんてキーッ(怒り)って(^-^;
正直そんな風に苦しんでいた事もありました
でも、少しずつ気が付いたんです
そんな時間も彼には必要なんだって
彼は疲れていた、苦しんでいた
「自分」でいる事に。
弱い脆い自分を見せず「自分」を演じていた
そんな自分でいる事に彼は疲れていた
だからきっと、ひとりになり自分を解放していたのかもしれない
それは、きっと私に対しても同じだったのだろう
私といても、疲れてしまっていたんだ
だから、ひとりになりたがった
そして他の女
それは、彼を知らない人。
本当の自分を知らない人間
今のネット社会
簡単に色々な人と出会えますから
そんな場所で知らない人と知り合う
自分を演じないでいられる相手
架空の自分でいられる
ある意味好きなようにいられる楽な相手だったのかな?なんて思ったりもした
彼が自分を解放出来る時間
普段の頑張る自分を休ませられる時間
彼には必要な時間なんだ。そう思った。
彼は、そうする方法しかわからなかった
それが彼のやり方だった
彼が彼でいられる為に。
他の女と連絡したりなんて
正直腹立ったけど
よしには、それも必要なのかなって。
よしが、それで笑顔でいられたり
よしが、よしでいられるのなら。と。
納得・・・してみた(笑)
そう思えば少し楽になれた。
でも、やっぱりムカつきましたけど(笑)
だから、たまにはチクリチクリ言ったりしてました。
ひとりでいて「誰か」に連絡したいと思ったら「私が」いるからね!とか(笑)
そこまで思えたのは「ひとりにしてほしい」
そう言われ始めてから一年は経っていたかな
そう言われると、大丈夫かな・・・なんて心配な思いもあるけど、その裏でちょっぴり今頃誰かとメールしてんのかな(>_<)なんてちょっと切なくなったりもしてた
そんな数ヶ月に一度の日を過ごしていた
でも、それが2年近く続くと
「ひとりにしてほしい」
その言葉が彼の心のバロメーターだと認識して
ムカつくけどもういい、仕方ないと思うようになった
誰とメールしててもいい
早く元気になってね。・・・と。
それより、そうなってしまう彼の心が心配だった
だから私は、その頃から
「ひとりにしてほしい」そう連絡が来たら
連絡をしないのではなく
(それ迄は返事をしなかった)
「疲れちゃったんだね。ゆっくり休んでね!」
そう返事をするようになった。
早く元気になるよう願いをこめて。
彼は必ず「ありがとう」
そして「ちい。大好きだからね。」そう返してくれた
それでいい。そう思った。
いや、それで良かった。今でもそう思う。
そんな時間がどのぐらい経っただろうか
そんな時間は私達には当たり前の時間になっていた
それが彼が旅立つ1年ぐらい前ぐらいから変わってきた
「今日は、ひとりでいたい」
そう連絡がくる。
私は、ゆっくりしてと返事をして彼からは、ありがとうと返事が来る。
それで次の日までは連絡が来ない。
それが普通だったのが
私の仕事が終わる頃に連絡が来る。
「終わったら教えて」と。
普段のいつものように。
私が仕事を終え、普段のいつものように「終わったよ」とメールやLINEをすると電話が来る。
いつもと同じだ。
「ひとりでいたい」そう言ってたのに・・・
どうしたのかな?と聞くと
「やっぱり、ちいの声が聞きたくて」と。
正直嬉しかった
疲れてても落ちてても私といたい
話したい、そう思ってくれた事が。
みんなそれぞれ違うだろう
私は、疲れたり気持ちが落ちてたりすると
逆に大好きな人と一緒にいたいと思う
それで私は安心したり落ち着ける
それは、彼にも言った事もあった
そんな時に、ひとりでいたいと思う彼が私には少し理解出来なかった
「私は、そんな時こそ一緒にいたいとか話したいと思うけどな」なんて言ってた。
でも、彼は元々ひとりが好きな自由が好きな人。
そんな時こそ、ひとりでいたい。
そう思って普通だったのかもしれない。
だから私も、そう理解した。
なのに、彼は変わった
そんな時でも話したい、声を聞きたい。
そう思ってくれたのが本当に嬉しかった
それからは、本当にそんな感じだった
「ひとりにしてほしい」そう言っても
後から「待ってる」と連絡が来た
「疲れてるしょ?大丈夫だよ。今日はゆっくりして」そう返事をしても
「声が聞きたいから」って。
疲れてても落ちてても
私との時間を作ってくれるようになった
そして言ってくれた
「やっぱり、ちいと話すと落ち着く」って。
「ちいが、いてくれて良かった」って。
「ありがとう」って。
嬉しかった。本当に。
私でも、彼の役に立ってるんだって。
彼の心を少しでも軽くさせてあげられてるんだって。
それからは少しずつ
その言葉「ひとりにしてほしい」を聞く事は減ってきていた
そう言われても、連絡が来ても必ずすぐ後に
「やっぱり終わったら連絡ちょうだい」と連絡が来た
彼は、そんな風に変わってくれました
いつも一緒にいたい。いてほしい。
そう言ってくれる彼になってくれました
ご両親に対しても彼はそうだったんです
帰宅してすぐ食事もせずに
「今日は、ゆっくりしたいから」
そんな風に遠回しに部屋に来ないでほしいと伝えていたと聞きました
そんな時は2階の彼の部屋には一切近づかなかったと。
あぁ、今日はキツいんだな。そっとしておこう。そう思っていたと。
ご両親には最後の最後まで、そう言い続けていたと。
そんな時は絶対に寄せつけなかったと。
彼が旅立ち
ご両親からその事を聞きました
そして言われました
あなたを本当に愛していたのね、と。
そんなあなたが、ずっと傍にいてくれてたら
あの子は、きっとこんな風にならなかった
・・・と。
早く結婚してれば良かったのに、と。
その言葉はグサリと胸に刺さりました
私のせいだ。と。
私は、とっても幸せなんです。
辛い時でも一緒にいたい
繋がっていたい
そう思ってもらえるようになって
そんな風に思ってもらえるって
とても幸せな事だと思います
でも・・・
彼は、いつも言ってました
ちいがいれば大丈夫な気がする
ちいがいれば頑張れる気がする
そう言ってたんです。
私だけだったんです
私しかいなかったんです
苦しい時にいてあげられるのは
一緒にいるべきだったんです
あの日
一緒にいるのが無理なら
気持ちだけでも寄り添うべきだった
なのに私は突き放した
一緒にいれば大丈夫な気がする
そう言う彼を突き放した
ひとりにさせた
死なせたのは私。
私が彼を死に追いやったんです。
こうして今日この記事を書きながら
色々思い出しながら
つくづく思いました
私のせいだと。
みんな言います。
私のせいじゃない、自分を責めないでと。
みんな優しいから。
でも、私と彼の事。
私達しかわからない事なんです。
一緒じゃないと頑張れないと
遠くへいってしまった、よし。
それは私だって同じ。
私も、そろそろ頑張るのが限界だよ
よしも、きっと今頃あっちで言ってるかな
一緒なら頑張れる気がするって
一緒なら大丈夫なのにって。
また一緒になろう!
そう思う想いが日増しに強くなっています
by yoshi721chii
| 2016-04-26 02:29
| 彼の事