2015年 09月 10日
今生での最後の時 |
本当は『最期』が適切なのかもしれません
でも、私は彼に対して
最期とか・・・死、逝く、亡くなる
そんな言葉は使いたくないんです
だから私のブログでは使うつもりありません。
……
昨年・・・一年前の今日。今。
2014年9月10日水曜日。
1時半近く迄私達はLINEをしていた。
そして私が終わらせた。
……
1年後の今(間もなく2時)
1年前のこの時間を思う。
彼は1人部屋で何を思っていたんだろう。
お父さんの話しによると・・・
あの日、お母さんの具合が悪かったのか恐らく食事がなかった。
なのでお父さんが剥いた梨を彼は食べた。
(あの頃、そんな事も多々あった)
そして私が一緒に食べようと置いておいたお菓子も食べたのかもしれない(お菓子の袋がゴミ箱に捨ててあったが、その日の物かはわからない)
それでも何か食べたかったのかリンゴを部屋に持っていった。
(綺麗に皮を剥いてあったと、お母さんから聞いた・・・そして、そのままかじりついたのだろう、芯だけがゴミ箱に捨ててあったのを私も見た)
そして、お父さんの置いてあった新しいウィスキーを1本(コッソリ)部屋に持っていった。
あの日の朝、3分の2ぐらいあの夜で飲んだのだろう少ししか残っていなかった、とお父さんは言っていた。
私とLINEが終わった後、彼はリンゴやお菓子(激辛)と私がいつも常備してあったミックスナッツを食べながらウィスキーを飲んだんだ。
……
私は今、彼の好きなラム酒ロンサカパを飲みながら、あの日の彼と同じようにミックスナッツとリンゴを食べている。
彼と一緒に。
……
彼はその時、本当にもう決めていたのだろうか
まだ迷いもあったのだろうか・・・
……
彼は日記をつけていた
毎日ではなかったけれど
今日は調子がいい。パワーストーンを持ってから気持ちが楽だし、合っているのかもしれない・・・とか、今日はダメだやっぱり俺は最低だ。みんな頑張ってるのに俺は頑張れてない。とか・・・
沢山の彼の想いが吐き出されていた
そして、あの日。あの時。
彼の全ての想いがそこに綴られていた
数ページにわたり
子供達への想い、後悔、罪悪感
元奥さんへの子供達を立派に育ててくれた感謝の言葉
仲間や親友達数人への言葉
ご両親への感謝とごめんなさいの言葉
そして私への言葉
沢山の想い
どれだけ時間をかけて書いたのだろう
書きながら何を思ったのだろう
苦しかっただろう
悲しかっただろう
そして・・・悔しかっただろう
あの時の彼の気持ちを思うと堪らない
耐えられないよ
書いてるうちに余計自分を追い込んだんだろう
自分を責めて責めて責め続けていた
そんな事ないのに
違うのに
よしは、やっぱり子供達が全てだった。
それはわかっていた。
ちゃんと、よしに言われていた
「ちいも大切。だけどやっぱり子供達…娘が一番だから」って。
わかっていたんだ。
よしは、子供達を想いながら生きて、子供達を想いながら旅立っていったんだ。
だから、やっぱり私の力不足。
私にもっともっと夢中にさせていたら!
なんて偉そうに思ってしまう。
そうしたら違ったかもしれない。
結局私の力不足なんだ。
でも、よしは私と一緒に生きようと一生懸命頑張ってくれていた。
それは間違いない。
私にかけていたのかもしれない。
でも、私はダメダメだった。
力不足だった。
それなのに・・・
こんな私に最後まで「大好き」「ありがとう」
そう言ってくれた。
私は本当に本当に幸せだった
……
今は3時過ぎ。
昨年の今の彼の想いを思うと堪らない
外は雨が激しく降る
あの日の彼の悔し涙のようでキツい
彼の好きなお酒ロンサカパ
飲みたいのに、なかなか飲み込めなくなってくる
喉の奥が詰まり上手く息も吸えない
心臓はずっとバクバクしてる
手も震えて思うように打てない
彼もあの日あの時こんな感じだったのかな
ううん。違う。
きっともっともっとキツかったよね苦しかったよね
どんな思いで過ごしたのだろう
そんな想いさせてしまい、ごめんね。
私は、よしを守りたかった
本当に助けてあげたかった
地獄にいる彼を救いたかった
一緒に幸せになりたかった
ごめんなさい。出来なくて。
よしが苦しんでるの
知らなかったわけじゃない。
わからなかったわけじゃない。
知ってたのに、わかっていたのに・・・ね。
だから私はダメなんだ。
よしが旅立った時間。推定時刻は朝の6時。
あの日の朝は天気が良かった。
朝日が訪れ明るくなる時間。
1日がまた始まろうとしているそんな時間。
そんな時間に、あなたは・・・どんな思いで・・・
どんな思いで・・・ラックにベルトを・・・通したの?・・・そのベルトに・・・どんな思いで・・・首を・・・通したの?
あなたは人一倍、痛いの苦しいのがダメだったのに
痛くなかった?
苦しくなかった?
怖くなかった?
そんな事
させたくなかった。
守ってあげられなくて、ごめんなさい。
本当に本当にごめんなさい。
私は思う。
よしは、きっと涙を流しただろう・・・と。
その瞬間か、その前かはわからない。
悲しさからか、怒りからか、悔しさからかは、わからない。
でも、きっと彼は涙を流した。そう思う。
本当は、そんな事したくなかった
本当は、生きていたかった
本当は、もっと頑張りたかった
でも、どうしようもなかったんだ
もう、仕方がなかったんだよね
そうだよね?よし。
今の私には、わかる
……
間もなく4時半。
もうすぐあの日のあの時間がやってくる
あの時間は、あの日の彼の気持ち想いに寄り添います
あの日の彼の苦しみを味わいたい
救えなかった大切な命に想いを馳せます。
どんなに悲しかったか、悔しかったか・・・
そんな、あの日の彼へ想いを飛ばします。
ごめんね。・・・の想いと共に。
もし、もしあの日の『今』に戻れるならば
私の命に変えてでも、よしの命を守るのに・・・
よし。
最後の瞬間
ほんの少しでも私の事、想ってくれたかな?
なんて★
図々しいね。ごめんね。
でもね、私は最後の瞬間
よし。あなただけを想います。
誰よりも大切で大好きな彼。
よしの事だけを深く深く想います。
by yoshi721chii
| 2015-09-10 04:22
| 後悔の日